日法協と私(小原 正敏)
「ニッポウキョウ」という言葉を初めて聞いたのは、私がまだ高校生であった昭和45年頃のことと記憶している。その前年に伯父の吉川大二郎が、日本法律家協会の第5代会長に就任したことがきっかけであったと思う。しかし、当時はそれが何であるかを十分に理解できておらず、それが日本法律家協会の略称であることやその存在・具体的活動内容を知ったのは、弁護士登録し、事務所の先輩である竹林節治先生にお声がけいただき入会した昭和54年頃であった。大阪弁護士会所属の私にとって、当初は、日法協への参加は近畿支部主催の例会や講演が主であった。しかしその後、LAWASIAの団体会員で外国の法曹・学者との交流にも積極的に取り組む日法協から、その理事代理に推薦していただいたことが契機となり、本部の会員の方々との交流や外国の法曹との出会いの機会を広げることができた。
日法協を通じた内外の多くの人々との出会い、交流の経験は、私にとって得難い財産となっている。民事裁判のIT化と始めとする情報技術の驚異的な発展と複雑化する世界情勢の中で、法律家の役割への期待が高まっている今日、実務法曹と学者とが一つにまとまる組織としての日法協の価値と役割は益々重要になってきていると思う。
小原正俊(おはら まさとし):大阪弁護士会、きっかわ法律事務所)
司法修習第31期。国際・国内民事紛争処理手続(訴訟・仲裁・調停)の当事者代理人、手続主宰者(仲裁人・調停人)を多数経験する一方、コーポレート・ガバナンス、コン プライアンス関連の講演、調査委員会委員、社外取締役・監査役を経験。ローエイシア 友好協会副会長(2002年から現在)、大阪市立大学法科大学院特任教授(2004年~2010年)、大阪弁護士会会長、日弁連副会長(2017年)、(一社)2025年日本国際博覧会協会監事(2019年~現在)、ローエイシア執行理事(ExCoメンバー)(2023年~2026年)、日本法律家協会近畿支部副支部長(2025年から現在)。